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「BIの定義は死んだ」--ビジネスの課題解決に注力するSAS

藤本京子(編集部)

2008-10-29 14:12

 「BI(ビジネスインテリジェンス)という言葉の定義は死んだ。企業は、テクノロジに興味を持っているわけではない。ビジネスの課題をどう解決してくれるかに興味があるのだ」。SAS Instituteのシニアバイスプレジデントで最高マーケティング責任者を務めるJim Davis氏は10月28日、ノースカロライナの本社にて開催された報道機関向け説明会にてこのように述べた。

Davis氏 SAS Instituteのシニアバイスプレジデント兼CMO、Jim Davis氏

 Davis氏によると、BIというのはビジネスの課題を解決するほんの一部のテクノロジに過ぎないという。企業にあるデータを分析し、ビジネスの課題解決に導くソフトウェア、それは「ビジネスアナリティックス」というBI以上に幅広いカテゴリに分類されるとDavis氏は説明する。

 「そのためSASでは、『SAS Business Analytics Framework』というフレームワークを用意し、企業の課題解決を支援する」とDavis氏。このBusiness Analytics Frameworkは、「データインテグレーション」「アナリティックス」「クエリー&レポーティング」というレイヤをベースとし、その上に「ビジネスソリューション」レイヤを重ねたものだ。

 ビジネスの課題解決に一番重要となるのは、ビジネスソリューションレイヤだ。このレイヤにおいてSASでは、業界別にさまざまなソリューションを用意している。例えば金融業界向けには、資産管理ソリューションや金融犯罪判別ソリューション、クレジットリスクソリューション、顧客獲得ソリューションなどを用意している。特徴的なのは、ソリューション名にテクノロジの名称は使われておらず、すべて企業の抱える課題に直結した名称となっていること。「企業が重視しているのはテクノロジではない。そのソリューションで何ができて何が解決されるかなのだ」とDavis氏は強調する。

 2007年にはOracleによるHyperion Solutionsの買収をはじめ、SAPによるBusiness Objectsの買収、IBMによるCognosの買収と、BIベンダーが次々と大手IT企業に買収された。このようにベンダーが統合されたことで「市場は混乱したが、OracleやSAP、IBMなどのベンダーにロックインされたくない顧客が数多くSASに流れてきた」と、Davis氏はビジネスが好調であることをアピールする。

Goodnight氏 SAS InstituteのCEO、Jim Goodnight氏

 業績について説明した同社CEOのJim Goodnight氏も、「SASは創業以来32年間、毎年成長を続けてきた。2007年の売上は21億5000万ドルにのぼっている」と話す。売上を業界別に見ると、金融業界が42%、政府関連機関が14%、サービス業界が11%、通信業界が8%となっており、「業績が悪化している金融業界こそ、いまわれわれの提供するソリューションを求めている」とGoodnight氏。SASでは社員数も増えており、約1.7平方キロメートルという巨大な同社キャンパス内には、新たなオフィスビルも近々建設される予定だ。

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