なぜBPMの最適化にITが必要か
最後は、なぜビジネスプロセスの最適化にITが必要かという話をしよう。これはSoftware AGのSenior Vice President & General Manager, Business Process Management SolutionsのBruce D. Williams氏が語ってくれた。
たしかに、シックスシグマやリーンを個人個人もしくは小さな組織でやっている序謡ではITを適用する必要はない。しかし、全社レベルで展開する場合に3つの問題が指摘される。
- ERPやCRMなどの持つデータへのアクセスができない
- ERPやCRMなどの機能にアクセスし、実行できない
- 成果を共有できない
たとえばVISIOなどチャートを書きながらビジネスプロセスを最適化することはできる。しかし、それはなにかを表す静的なものでしかなく、プロセスを実行にうつす手段は別に持たなければならない。また、書く人によって書き方が異なり、成果を共有したり統合したりすることが難しい。
さらに、実行結果をモニタしたり、検証したりできない。PDCAの閉じたループがないわけだ。
ITを使い共通のレポジトリによるBPMを提供することでこうした状況を解決することができる。もちろんこのBPMの基盤となるのはSOAだ。SOAにより、ERPやCRMといった各ビジネスアプリケーションへの読み書きが実現される。