2:組織の複雑化
ほとんどの会社では組織ごとに予算が割り振られ、これを達成するために組織が動く。この状況では顧客が企業に向き合うときに、顧客から見たシングルビューが提供されない。BPMはこれを横串でつなぎ、正しいバリュー・ラインをデザインすることができる。BPMにより、組織をつなぎ、顧客がどの組織にアクセスしても組織を横断してプロセスを呼び出し、正しい結果までのパスを提供することができるようになる(Software AG David Broadbent氏)。
また、グローバリゼーションが進む現在、ここでいう組織が国をまたぎ会社をまたぐようになってきている。企業はこうした状況での共通言語を持たなければならないBPMは有効に働くだろう。
3:ITの複雑化
多くの会社が強固なERPなりレガシーシステムをすでに保有しており、これらはきちんと稼働している。しかし、ほかのシステムとの接続は不十分でエンド・ツー・エンドのプロセスもサポートしてない。
また、再びグローバリゼーションによるものだが、コアシステムのほかにローカルなシステムがいくつもできる。これを統合していくのはすべての企業にとって課題となる。すべてのシステムを巨大な一つのシステムに置き換えるのは不可能だ。モダナイゼーションにより、SOAでシステムを統合し、BPMでプロセスをつなげていく必要がある。