Sun MicrosystemsとHewlett-Packard(HP)は2月25日(米国時間)、HPのx86サーバ製品「HP ProLiant」にSunのUNIX系OS「Solaris 10」を搭載するOEM契約を結んだと発表した。これにより、HPがSolarisの販売からサポートまでを担当することになる。契約年数は「複数年」(両社)。
Sunは、IBMやDell、富士通シーメンスなどの大手サーバベンダーとすでに同様の契約を結んでいる。HPとも同様の契約結んだことで、Solarisの市場がより拡大することになる。米調査会社IDCによると、全世界におけるHPの2008年第4四半期の出荷金額別シェアは、x86サーバ市場で38.2%、ブレードサーバで58.4%だ。
今回の提携の背景について、HP ブレードシステム&インサイトソフトウェア担当 シニアバイスプレジデントのMark Potter氏は「現在ProLiantでは、Windows、SUSE Linux、Red Hat Linux、VMwareをプラットフォームとして提供しているが、顧客からは以前よりOSの種類を増やしてほしいとの声があった」と述べる。「すでに1996年からSolarisはProLiant上で動いており、ソリューションも多く存在している。今回ProLiantのプラットフォームとしてSolarisを正式に採用することで、顧客はワンストップでサポートを受けられることになる」(Potter氏)
なお、HPは自社でもUNIX系OSの「HP-UX」を抱えているが、HP-UXは今後も同社のミッションクリティカルサーバ「HP Integrity」に搭載される。HPは、「ProLiantではSolaris、IntegrityではHP-UX」としてUNIXシステムをすみ分けするようだ。