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あの著名CEOたちに学ぶ!--社内政治のスタイルとその長所、短所とは - (page 4)

文:Kelly Pate Dwyer(Special to BNET) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-05-11 12:48

Michael Eisner氏

Disneyの前CEO

社内政治のスタイル:ニクソン元米国大統領的な権力集中主義

 Eisner氏は、特に映画やテレビのようなクリエイティブな分野において、失敗なくして成功はないという信念を持っている。Eisner氏はDisneyも含めたそのキャリアを通じて、この哲学に基づき、多くの人が避けるようなリスクに立ち向かっていったのである。Eisner氏の創造的直感とビジネスに対する眼識によって、Disneyはテーマパーク会社から映画スタジオへ、そして大手のメディア複合企業へと成長を遂げたのだ。しかし、Eisner氏が立ち向かったリスクのなかには、Disneyのクリエイティブな仕事をアウトソーシングした件や、映画スタジオの会長であったJeffrey Katzenberg氏を追い出した件のように裏目に出たものもある。またEisner氏は、友人であったタレントエージェントのMichael Ovitz氏を社内ナンバー2の座に就けておきながら、その後すぐにOvitz氏を追い落とそうと策略を講じたことで、不誠実な人物という評価を受けることになった。Eisner氏の成功は、ビジネスのすべての面において厳重な統制を敷いたことによるところが大きい--しかしこのことは結局、同氏の失脚の原因となった。

長所:Eisner氏は情報を握り込むことで大きな権力を維持し、20年以上にわたってDisneyを取り仕切った。

短所:Eisner氏が統制をきかせるスタイルをとったことで、他の幹部たちとの間に権力闘争が起こり、さらには後継者育成を拒んだことで株主や取締役会からの反感が高まり、同氏は最終的に辞任に追い込まれることになった。

Carly Fiorina氏

Hewlett-Packard(HP)の前CEO

社内政治のスタイル:変革を起こす役割を担った人物

 強い意志を持って情熱的にものごとに取り組むFiorina氏は、自らの戦略が良い決算結果を出すことであると言ってはばからなかった。HPのCEOに就任したFiorina氏は、コミュニケーションスキルやマーケティングスキルに秀でていたものの、財務には詳しくなかった。しかし、同氏はAT&Tのエグゼクティブバイスプレジデントとして、目標を定めて真正面からぶつかっていくことができるということを証明済みであった。Fiorina氏はHPにおいて、活気に乏しく、まとまりのない同社を動きが速く、革新的で競争力のある企業へと変えるという役割を担うことになった。しかし変革を起こすということは困難な課題であるうえに、同氏のスタイルによってそれはさらに困難なものとなっていた。エンジニアリングに重きを置くというHPの従来の文化では、献身的な従業員が高く評価されていたが、Fiorina氏がCEOに就任したHPでは生産性や営業成績--そして長い労働時間が重視されたのである。同社に長く勤めてきた従業員らは、連帯感が消失していくのを目の当たりにすることになった。従来のHPでは、決断は下位レベルの総意によってなされていた。しかしFiorina氏の下では、決断は上から伝えられるものとなったのである。

長所:Fiorina氏は有能である。同氏はHPにおいて、ばらばらであった業務を統合し、決算を改善させた--少なくとも当面の間は。また、同氏はイノベーションのペースを加速させ、1日当たり1件未満だった特許取得を1日当たり11件に引き上げた。

短所:Fiorina氏はひたすら生産性を追求するなかで、同僚や従業員との関係を気まずいものにすることになった。同氏はそのよそよそしく、トップダウン形式のマネジメントスタイルにより、HPとCompaqの合併後に期待に添えなかったことを受けて辞任に追い込まれることになったのだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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