グーグル:「ブラウザこそがコンピュータだ」--Google I/O 2009カンファレンス開催

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部 2009年05月28日 13時25分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE サンフランシスコ発--Googleは米国時間5月27日午前、次世代のウェブテクノロジについて開発者らの関心を惹きつけるべく、ウェブアプリケーションが将来的に、いかにデスクトップアプリケーションに近付いていくかということを示してみせた。

 Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は、サンフランシスコで開催されている「Google I/O 2009」カンファレンスの冒頭で、「今こそ、われわれの目の前に広がっている素晴らしいチャンスをものにする時である」と語った。Schmidt氏はここで、未来のアプリケーション開発の基盤がコンピュータのOSではなく、インターネットとブラウザになるという確信が強くなってきていることについて述べている。

 とは言うものの、業界はまだその段階に到達していない。約4000人の開発者を前にデモンストレーションされたアプリケーションの多くは、「HTML 5」テクノロジの幅広い普及を必要としているものの、この規格はまだ、企業や組織で構成されるコンソーシアムによって策定中の段階なのである。

Eric Schmidt氏
提供:James Martin/CNET

 それでも、Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるVic Gundotra氏によると、オープン標準を採用している現代的な4つのブラウザ(Firefox、Safari、Chrome、Opera)はいずれも、HTML 5テクノロジのうち、規格が確定したものから順次採用を進めることで、これら4つのブラウザに比べて標準化が遅れているMicrosoftのInternet Explorer(IE)に差を付けようとしているという。

 しかし、Gundotra氏は基調講演の後、HTML 5を推進していく作業は一筋縄ではいかないと指摘し、その理由がMicrosoftとの競合にあるのではなく、数多くの大企業がIEを使っており、IE向けに開発された企業アプリケーションが他のブラウザで稼働しない可能性があることにあると述べた。同氏は「HTML 5の策定が完了し、ブラウザがそれに準拠するようになれば、Webの進化に対して大きな影響を与えることになるだろう」と述べている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算