ブロケード コミュニケーションズ システムズは6月2日、大容量のIPネットワークを構築するための新製品3機種を発表した。データセンターや通信事業者、大規模回線が必要な企業や学校などをターゲットとしている。
今回発表したのは、10Gbpsイーサネット対応スイッチ「Brocade Turbolron 24X」、ロードバランサ「Brocade Serverlron ADXシリーズ」、給電機能付きエッジスイッチ「Brocade Fastlron CXシリーズ」の3つだ。
Turbolron 24Xは、1Uサイズの筐体に最大24個の10Gbpsイーサネットポートが収容できる、ラック上段搭載(トップオブラック)型のスイッチ。10Gbpsイーサネットポートあたりの消費電力が他社製品に比べておよそ半分で、IPv6にも対応しているという。
Serverlron ADXシリーズは既存機種の上位モデルで、最大70Gbpsのスループットが出る点が特徴。Microsoft、Oracle、SAPの各エンタープライズアプリケーションとの相互運用性を確保している。
Fastlron CXシリーズはポート当たり30Wの電力供給ができるPoE+(Power over Ethernet Plus)対応製品。PoE+はIEEE802.3atで標準化が検討されており、Fastlron CXシリーズはドラフト3.3に対応している。1Uサイズの筐体で、24個あるいは48個の10/100/1000Mbpsポートを収容でき、冗長電源を追加することで最大26個のPoE+ポートをサポートする。
価格はオープンだが、参考価格はTurbolron 24Xが240万円から、Serverlron ADXシリーズが400万円台後半から、Fastlron CXシリーズが100万円から。出荷時期は2009年第3四半期の予定。いずれも6月10日から12日まで幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2009」において実機を展示する。