「Windows 7」と「Office 2010」へのフォーカスが目立つMicrosoftだが、他のエンタープライズ製品の開発も継続しており、各製品チームが最新版に向けた作業を進めている。
以下に、私のRSSリーダーが収集した最新情報のいくつかを紹介する。
Dynamics CRM/ERP:Microsoftは、「Dynamics」製品ライン(Dynamics CRM/AX/GP/SL/NAV)向けService Packのサポートポリシーを変更した。Microsoftのサポート情報サイトでは、「新しいService Packがリリースされた後、24カ月の間、古いService Pack向けのサポートを提供する。以前は、新しいService Packがリリースされた後、旧版Service Packのサポート期間は12カ月だった」と記している。現在サポートされているDynamics CRM/ERPのService Packを実装しているユーザーは、無償サポート期間が12カ月延長することになる。Microsoftは、期限が切れたDynamics向けService Packのいくつかについてもサポートを復活しているが、24カ月ポリシーを条件としている。Service Packの有償での延長サポートについては、これまで通りとなる。
Office Communications Server:Microsoftは、「Office Communications Server(OCS)」製品のIM接続に関するライセンスを変更している。ライセンス名称は、これまでの「Live Communications Server Public IM Connectivity(LCS PIC)」から、「Office Communications Server Public IM Connectivity(OCS PIC)」に変更となり、特定の「OCS Client Access Licenses(CALs)」を持つユーザーは、「Windows Live」とフェデレーション(相互接続)するための追加ライセンスが不要となった。だが、AOLとYahooサービスとのフェデレーションには、ライセンスが必要となる。「Windows Live Federation」には、「Office Communicator」のコンタクトリストにWindows Liveのコンタクトを追加、プレゼンス状況の閲覧、2製品間でのIMの送受信などのオプションが加わっている。OCSライセンスの変更は、7月1日より有効となっている。
Commerce Server:「Commerce Server」についての最後に得た情報は、Microsoftがいくつかのリリースを計画している、ということだった。これには、「2009 Commerce Server」(開発コード名「Mojave」)と同R2(開発コード名「Mojave R2」)が含まれる。Microsoftは現在、非公開のR2テストリリースのTechnology Adoption Program(TAP)テスターを募集する最終段階にある。Microsoftは2009年3月にCommerce Server 2009を製造工程向けにリリースしており、R2のリリースは2010年初めと見られている。Commerce Serverチームは、2010年後半〜2011年前半の間にもう1つCommerce Serverをリリースする計画としているが、この開発コード名や正式製品名については触れていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ