メールヒント機能はOutlookがExchange Serverと連携して、メールを送信する前に一定のチェックを実施するという機能。メールヒントによって送信ミスや無駄なメールの送受信を削減することができるとのことだ。
「場所を問わないアクセス」に関しては、次のような新機能が紹介された。
- スレッドビューによる操作性の向上
- ボイスメールのテキスト変換
- メールや予定表への自在なアクセス
- 外部パートナーとのカレンダーの共有
特筆すべきはInternet ExplorerだけでなくSafari、Firefoxからのアクセスにも対応する点だろう。携帯電話などのモバイルデバイスにも対応しており、プラットフォームを選ばず統一された操作感を提供するという。
「柔軟性と信頼性」については、次の項目を注目すべき点として挙げている。
- 高可用性と柔軟なデザイン
- 役割管理モデル、セルフサービス
- 柔軟な導入および展開の提供
役割管理モデルは、特定の業務をExchangeの管理者ではなく、その業務の専門家によって行えるようにするモデル。例えば監査業務では過去に送受信されたメールの調査が不可欠であるが、現状ではこの作業は全メールの閲覧権限を持つサーバ管理者しか実施することができない。これに対して、法務担当者に必要な権限を適切に移譲できるのが、Exchange Server 2010で導入されたセルフサービス機能である。
Exchange Server 2010のアーキテクチャ
セッションの後半ではExchange Server 2010のアーキテクチャについての解説が行われた。