MSの戦略「ソフトウェア+サービス」の中核を担うExchange Server 2010 - (page 2)

杉山貴章(オングス)

2009-08-28 21:31

 メールヒント機能はOutlookがExchange Serverと連携して、メールを送信する前に一定のチェックを実施するという機能。メールヒントによって送信ミスや無駄なメールの送受信を削減することができるとのことだ。

メールの誤送信を防ぐメールヒント機能(画像をクリックすると拡大します) メールの誤送信を防ぐメールヒント機能(画像をクリックすると拡大します)

 「場所を問わないアクセス」に関しては、次のような新機能が紹介された。

  • スレッドビューによる操作性の向上
  • ボイスメールのテキスト変換
  • メールや予定表への自在なアクセス
  • 外部パートナーとのカレンダーの共有

 特筆すべきはInternet ExplorerだけでなくSafari、Firefoxからのアクセスにも対応する点だろう。携帯電話などのモバイルデバイスにも対応しており、プラットフォームを選ばず統一された操作感を提供するという。

 「柔軟性と信頼性」については、次の項目を注目すべき点として挙げている。

  • 高可用性と柔軟なデザイン
  • 役割管理モデル、セルフサービス
  • 柔軟な導入および展開の提供

 役割管理モデルは、特定の業務をExchangeの管理者ではなく、その業務の専門家によって行えるようにするモデル。例えば監査業務では過去に送受信されたメールの調査が不可欠であるが、現状ではこの作業は全メールの閲覧権限を持つサーバ管理者しか実施することができない。これに対して、法務担当者に必要な権限を適切に移譲できるのが、Exchange Server 2010で導入されたセルフサービス機能である。

Exchange Server 2010のアーキテクチャ

 セッションの後半ではExchange Server 2010のアーキテクチャについての解説が行われた。

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