MSの戦略「ソフトウェア+サービス」の中核を担うExchange Server 2010 - (page 4)

杉山貴章(オングス)

2009-08-28 21:31

 Exchange 2010 MBXではストレージに対するIOPSを削減することで、1ユーザあたり10GB以上の大容量メールボックスが利用できるようになっている。また安価なストレージが選択できるようになったことで、ハードウェアにかかるコストを大幅に削減できるとのことだ。

 また、MBXについてもうひとつ重要な点として、可用性アーキテクチャが変更になったことが挙げられている。従来はシングルコピークラスタ(SCC)、ローカル連続レプリケーション(LCR)、クラスタ連続レプリケーション(CCR)、スタンバイ連続レプリケーション(SCR)という2種類の可用性アーキテクチャから、ニーズに応じて適切なものを選択するという方式だった。2010ではこれが「Mailbox Resiliency」という方式に統一されている。これはCCRとSCRを組み合わせ、さらに拡張した形式のものだという。

Exchange 2010 MBXの新しい可用性アーキテクチャ(画像をクリックすると拡大します) Exchange 2010 MBXの新しい可用性アーキテクチャ(画像をクリックすると拡大します)

 マイクロソフトでは、Exchange Server 2010を同社の提唱する「ソフトウェア+サービス」を実現する最初の製品として位置付けている。これによって採用企業はニーズに合わせて様々な運用形態を柔軟に選べるようになるとのことだ。

 前述したように、Exchange Server 2010は2009年内に登場する予定で、現在はRC版がMicrosoftのダウンロードセンターなどを通じて公開されている。

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