NEC、パンデミック対策に最短2週間で構築可能なシンクライアントシステムを発売

ZDNet Japan Staff

2009-09-04 22:46

 NECは9月4日、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)向けにパッケージングした仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルピイシイセンター)」の販売を開始した。

 同社によれば、今回のパッケージングは、新型インフルエンザの流行に伴って、BCPの一環として、自宅にいながらセキュアな環境で日常と同様の業務を可能とするシンクライアントシステムを、より短期間かつ低コストで導入したいというニーズに対応したものという。

 同日発売された「シンクライアント パンデミック対策パッケージ」は、在宅勤務に必要とされる最小限の環境をパック化し、最短2週間でのシステム構築を可能とするもの。

 Express5800シリーズをベースとした「VirtualPCCenter仮想PCサーバ」「同管理サーバ」各1台と、「VirtualPCCenterソフトウェア(仮想PCライセンス50台含む)」、仮想化基盤ソフトウェア「VMware vSphere4」、VPN仮想アプライアンス「SecureBranch VM-Edition 500」、シンクライアント端末「US40a」5台、およびサーバ構築作業を一括で提供するもので、価格は555万円(税別)より。

 また、これとは別に、HDD/SSDへの書き込みを禁止して、通常のPCをシンクライアント端末化するソフトウェア「ライトフィルタ」を9月16日より、USBメモリやCD-ROMなどのリムーバブルメディアからPCを起動し、出張先や自宅のマシンをシンクライアント端末として利用可能にするソフトウェア「SigmaSystemCenterソフトウェア シンターミナル 2.2」を10月30日より、それぞれ販売開始することも発表した。

 価格は、「ライトフィルタ ver.1.0」が、10ユーザー版の18万8000円より。「SigmaSystemCenterソフトウェア シンターミナル ver.2.2」は、CD-ROM版が1万5000円より、USBメモリ版が1万9800円より。

 NECでは、これらのソフトウェアを使うことで、パンデミックなどの緊急事態発生時にも、既存のPCを活かして早急にシンクライアント環境が導入できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

関連キーワード
NEC
運用管理

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]