ネオジャパンは9月9日、ブラウザベースのグループウェア「desknet's」に対応するクライアントモジュール「desknet's iCheck」(iCheck)を公開した。最新版である「desknet's ver.7」のスタンダード版で無料で使うことができる。
iCheckは、desknet'sにある新着情報を通知、ブラウザを立ち上げずに情報を処理することができる。通知されるのは、スケジュールとウェブメール、インフォメーション、伝言、アドレス帳、利用者名簿の6つの新着情報になる。たとえば、desknet'sのウェブメールに新着のメールが届くと、iCheckがポップアップで通知する。エンドユーザーはブラウザを立ち上げなくても、iCheck上で返信などの処理が行える。
ネオジャパンの調査によると、既存のdesknet'sユーザー企業では、ブラウザ上でdesknet'sを開いたままで業務をこなすという使い方と必要な時だけブラウザを立ち上げてdesknet'sを利用するという使い方がされているという。今回のiCheckは、そうした必要な時だけdesknet'sを立ち上げるという使い方のエンドユーザーに向けたツールとなる。
iCheckを利用することで、エンドユーザーはdesknet'sを立ち上げることなく、業務をこなすことができるようになる。今回のiCheckは、ウェブアプリケーションにおけるユーザーインターフェース(UI)の向上という意味合いがあるが、それ以上に、業務効率をいかに向上させるべきかという意味合いもある。
iCheckを公開するにあたり、ネオジャパンではiCheckが業務効率をいかに向上させられるかを調査している。これは、「メールやインフォメーション、伝言をそれぞれ5件ずつ処理して、メールを1件返信する」というシナリオで、ブラウザを立ち上げて処理するのとiCheckで処理するという比較を行っている。
この調査によると、ブラウザを立ち上げて処理する場合は、4分27秒かかるのに対して、iCheckで処理する場合は、2分26秒かかっているという。同じ作業でもiCheckの方が2分以上短く処理できることになる。その内訳を見ても、考えたり実際に作業したりする時間は、双方ともほぼ同じ時間だ。ブラウザを立ち上げて処理する場合は、ブラウザの応答待ち時間があるだけに、時間がかかるという結果になっている。