グループウェアの端末に複合機を活用--ネオジャパンとリコーが協業強化

田中好伸(編集部)

2008-05-09 21:14

 リコーとネオジャパンは5月9日、リコーのデジタル複合機「imagio」シリーズをネオジャパンのグループウェア「desknet's」のクライアントとして活用しPCを介さずにドキュメントの登録や印刷などが行える連携ソフト「desknet's for imagio」を5月12日から販売することを発表した。

 desknet's for imagioは、グループウェアで紙文書と電子文書を一元的に管理できるシステム。imagioの操作パネルからdesknet'sの文書管理機能の任意のフォルダに直接ドキュメントファイルを登録できる。

 また、imagioでスキャニングした紙文書のファイルをdesknet'sの文書管理に登録する際にPCを使わずにあらかじめ登録した中から選択形式で任意の名称を付けることができるようにもなっている。加えて、imagioの操作パネルからPCを利用せずにdesknet'sの文書管理フォルダにあるドキュメントファイルを直接印刷可能となっている。

 desknet'sユーザーの月次カレンダーをPCを介さずに直接印刷することもできる。スキャニングされた紙文書は、モノクロであればtiffファイル、カラーであればJPGファイルに変換。PDFへの変換はできないとしている。またdesknet'sの文書管理フォルダから印刷できるファイル形式は、Microsoft Officeのファイル形式となっている。

 desknet's for imagioは1台あたり5万2500円となっている。同ソフトを利用するにはdesknet'sスタンダード版が必要になる。対応するデジタル複合機は、imagio MP C2500/MP C3000/MP C3500/MPC4500となっており、imagioのWebアクセスカード(1万290円)、PS3カード(15万2250円)もしくはマルチエミュレーションカード(16万8000円)が必要になる。

 desknet's for imagioは、ネオジャパンがリコーのパートナープログラム「Operius(オペリウス)」に加わり、リコーの技術協力をもとに開発した。中堅・中小企業を対象に、リコーの販売会社から販売する。

 リコーとネオジャパンでは以前から提携関係にある。ネオジャパンがリコーに対してグループウェアをOEM供給し、リコーはASP型グループウェア「eCalenderOffice」として販売していた。今回はその協業をさらに強化するもので、desknet's for imagioはその一環になる。

 今回の協業強化には、インターネットの普及によってコミュニケーションインフラは企業活動の必須のインフラとなっているにもかかわらず、情報システムの複雑化・高度化・運用の多様化となり結果として中堅・中小企業のシステム導入の障壁になっているという背景がある。

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