国内ストレージソリューション市場、2年連続で前年割れへ

吉澤亨史

2009-09-25 15:32

 IDC Japanは9月24日、国内ストレージソリューション市場の2009年の見込みと2013年までの予測を発表した。2009年の売上額は前年比4.5%減の6079億1300万円と、2年連続のマイナス成長となる見込み。2008年から2013年までの年間平均成長率(CAGR)は1.2%と予測している。

 2009年のマイナス成長の大きな要因はハードウェア売上額の減少にある。サーバ出荷の低迷や、案件の小型化、延期、凍結など、2008年下半期からのIT投資抑制の影響は大きい。2009年はすべてのハードウェアで前年割れとなる見込み。2008年上半期のメインフレーム/ディスクストレージシステムの特需の反動もマイナス要因という。

 ソフトウェアについても、ハードウェアの落ち込みに伴って2009年はわずかながら前年を下回る見通し。サービス市場は2008年に続き低成長に留まるとみている。

 国内ストレージソリューション市場は、2010年後半から2011年にかけて本格的に回復するものとIDC Japanは予測している。ただし、経済減退による2008年から2009年の投資抑制の影響は大きく、2008年の売上規模に回復するのは2011年以降になるという。同市場を牽引するソフトウェアやサービスの売上構成比は徐々に高まり、2012年にはソフトウェア/サービス売上の合計がハードウェアの売上を上回ると予測している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]