セイコーエプソン(エプソン)は10月27日、ビジネスプロジェクタの新製品として、講堂や大会議室などで常設、天吊りができるオフィリオプロジェクタ「EB-Zシリーズ」2機種を発売するとともに、オフィス向け製品「EB-19シリーズ」4機種、モバイル向け製品「EB-17シリーズ」1機種を、それぞれ11月上旬から順次発売すると発表した。
これにより、エプソンのオフィリオプロジェクタのラインアップは23モデルとなり、「14年連続での国内シェアナンバーワンのメーカーとして、より使いやすさを提供し、幅広いニーズに対応する」という。
エプソン販売取締役、マーケティングセンター長の中野修義氏は「特に、EB-Zシリーズは、6000lm(ルーメン)以上という新たな市場に入っていく製品になる。来年度以降には、この領域において30%のシェア獲得を目指しトップシェアを狙う」と、新市場開拓に意欲を見せた。
EB-Z8000WUは、3LCDプロジェクタとしては世界初となるWUXGA(1920×1200ドット)のフルHDの高精細表示を実現。臨場感あふれる映像を再現できる。
明るさ6000lm以上の高光束化に加えて、「エプソンシネマフィルタ」をビジネス向けプロジェクタとして初めて採用。エプソン独自の技術である無機垂直配向の「C2FINETM」技術を採用した液晶パネルの搭載により、5000:1のコントラスト比を実現している。そのほか、2ランプ光学システムを採用したことで、片方のランプに不測の事態があっても投射が継続できるほか、新開発のクーリングシステムにより、0〜45度での動作を実現するなど、稼動時の信頼性を高めている。
さらに、ランプやフィルタの交換時に工具を使わずに交換作業が行え、プロジェクタのネットワーク接続により本体の状態を監視できようにした。
「購入後3年間の保証は業界でも初めて。運用管理を容易にするだけでなく、安心して使っていただける環境を提供する」(中野氏)とした。
EB-Z8000WUの市場想定価格は約220万円。7000lmを実現し、WXGAの表示が可能なEB-Z8050Wの価格は約120万円。
「画質の高さだけでなく、パートナーが設置しやすい仕様としたこと、設置サービスやアフターサービスという点でも体制を強化した。映像、音響システムを提供する販売店との協業を推進していく」(エプソン販売、プロダクトマーケティング部部長の久保厚氏)という。