CTC、シンクライアントシステム拡充--Windows Server 2008 R2の仮想化技術活用

田中好伸(編集部)

2009-11-05 17:05

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は11月5日、シンクライアントシステム「Trusted Desk Engine」を拡充、マイクロソフトのクライアント仮想化技術「Microsoft Windows Server 2008 R2 リモート デスクトップ サービス」(MS VDI)を活用したシンクライアントの販売を開始した。

 Trusted Desk Engineは、FeliCaを使ったICカードの社員証、認証基盤システム、クライアント端末などから構成されるシンクライアントシステム。MS VDIは、Windows Server 2008 R2に標準で搭載されるリモート デスクトップ サービスと仮想化機構の「Hyper-V 2.0」で実現する仮想デスクトップ(Virtual Desktop Infrastructure)と、CTCの認証基盤システム、クライアント端末などを組み合わせる。コストパフォーマンスや柔軟性に優れた新世代の仮想デスクトップ環境の実現を支援できるとしている。

 既存PCで利用されているWindowsとの親和性が高いことから、従来のシンクライアントよりも移行の障壁が低いという。MS VDI向けの運用サービスは、CTCグループのCTCシステムオペレーションズ(CTCSO)が担う。

 シンクライアントシステムの運用は、集中管理というメリットがあるが、集中管理は管理者の負担となる場合もある。今回新たに提供を開始する運用監視サービスは、CTCの技術力とCTCSOの200人を超える要員で、管理者の負担を軽減、安定したシンクライアントシステムの運用を提供できるとしている。CTCSOは、CTC社内の7000台を超える大規模シンクライアントシステムを運用しており、実際の運用を行うことで見えてくる管理の問題点や改善点をもとに運用サービスを提供するという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]