8.価格
私は何も、Windowsが無料であるべきだと言おうとしているわけではない。私が言おうとしているのは、バージョンは1つ、価格も1つであるべきだということだ(大量購入割引は別にして)。こんなことを言う理由は単純だ。どのバージョンを買えばいいか分からないからだ。必要なのはPremiumか、それともUltimateか?どちらがいいのだろうか?私は、デスクトップに1バージョン、サーバ用に1バージョンにした方がよいと思う。Linuxではうまくいっている。それで、消費者の混乱も不満も少なくなり、Microsoftの広告費の無駄も減るはずだ。どのみち、平均的なユーザーは、Windows 7のもっとも高価なエディションでしか使えない機能の使い方は分からないのだ。
9.インストールされているアプリケーション
Microsoftがデフォルトで(ブラウザを除いて)便利なアプリケーションをインストールしていない理由はわかっている。金を儲けるためだ。しかしLinuxなら、OSさえインストールすれば、平均的なユーザーにはそれで十分だ。Officeスイートも、電子メールクライアントも、AV関係のツールも、最初からインストールされている。財務アプリケーションや、特殊なパワーユーザー向けのツールを入れたいという場合を除けば(項目4で説明したとおり、これはすべて一カ所から集中的に行うことができる)、OSのインストール以上の作業は必要ない。Microsoftは少なくともWordくらいは同梱してもいいのではないだろうか。
10.ハードウェアの検出
誰かが怒り出す前に説明するが、これは読者が考えていることとは違う。説明しよう。Windowsをインストールして、何かのデバイスがうまく動かない場合、何が起こるだろうか。例えば、ディスプレイアダプタが動かないとしよう。自分のビデオカードはサポートされているはずだと思っていたのに、OSのインストールが終わってみると、古き良き800×600の解像度になってしまったとする。仕方がないのでデバイスマネージャを開き、カードの名前を調べようとするが、何もわからない。Windowsが何も情報を与えてくれないのに、どうすればダウンロードすべきドライバがわかるというのだろうか。もちろん、ケースを開けてチップセットを調べることもできるかもしれない。あるいは、運良くそのあたりに置いておいたドライバCDを見つけられるかもしれない。しかし、もし見つからなければどうすればいいのか。あるいは、オンボードのビデオチップだったら?
使っているのがLinuxであれば、少なくともdmesgコマンドを使って、すぐに何らかの情報を得ることができる。もしdmesgで解決できなければ、ハードウェアドライバツールを起動すれば、使える専用ドライバが見つかるかもしれない。Windowsの方がハードウェアのサポート状況はよいが、ハードウェアの検出についてはLinuxの方が優秀だ。
読者の意見は
この記事では、Windowsが備えているべきLinuxの10の美点を挙げた。賛成できるだろうか。この記事で挙げたものに、Windowsには合わないというものはあっただろうか。あるいは、ここには挙げられていないが、Windowsに追加されるべきだという特長はあるだろうか。もしあれば教えて欲しい。次回は、Linuxに採用すべき10のWindowsの特長を紹介する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ