また、Symmetrix V-Maxでは、FASTソフトウェアSuiteを導入することで、システム購入コストを20%削減できるほか、手動で行っていた分析、移動などの作業が自動化できることで管理コストを大幅に削減する。同社によれば、維持、運用コストを43%削減し、結果として、3年間のTCOを27%削減できるという。
価格は、Symmetrix V-Max用FASTソフトウェアSuiteが、1テラバイト構成時で283万円から。「Symmetrix Optimizer」および「Advanced Tiered Storage Management」ユーザー向けの追加ライセンスである「V-Max FAST ADD ON」は113万円から。CLARiX用は、「FAST LUN Migrator Suite」が61万円から、「CX FAST ADD-ON」が25万円から。Celerra用は、「Rainfinity FMA」が513万円。「Rainfinity FMA/VE」が260万円から。
また、今後のFASTの進化についても説明が行われ、「Thin」「Small」「Green」「Gone」の観点から改善に取り組むとした。
Thinの分野では、仮想プロビジョニングへ対応し、さらに小さなブロック単位の自動階層化を行うことで、多くのアプリケーションで保存領域のサービスレベルを最適化していく。また、SmallおよびGreenでは、圧縮や重複除外、スピンダウンといったストレージ容量を削減する効率化技術に対応し、容量と消費電力の40〜50%削減を目指すという。Goneは、データのライフサイクル管理に関する強化点で、60〜90日間アクセスがなかった情報について自動的にアーカイブし、1年アクセスがなかったデータはクラウド上に自動移管、コンプライアンスによるデータ保持期間を過ぎたものは削除するといった処理の自動化を実現するという。
「データ量と管理負担は、4年後には現在の5倍にもなる。今後も継続的に技術を進化させることで、将来に渡って自動化によるストレージの効率化が図れる」(若松氏)とする。