シスコシステムズ合同会社は12月21日、「TSUTAYA」「TSUTAYA online」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、グループ会社10数社の統合、再編にあたり、コミュニケーション基盤として「シスコ ユニファイド コミュニケーション」を導入したと発表した。
CCCでは、現在3300万人を超える会員データベース基盤を軸に、店舗やオンラインなどでさまざまなニーズに対応する場を提供し、顧客に新たなライフスタイルを提案するというコンセプトをもとに事業を展開している。
同社では、これら事業コンセプトのさらなる推進を目的に2009年にグループ会社の統合、再編を実施。統合により重複する機能や、個別最適化が進んでいたインフラの統合など、全社として統一されたコミュニケーション基盤の構築を求めており、このたびシスコのユニファイドコミュニケーションを採用したという。
CCCでは、東京本社と各オフィス拠点のネットワークを、「Cisco Catalyst 6500 VSS」 などのスイッチ製品を核に構築していた。今回、約3000人の社員を対象に、シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションとして、「Cisco Unified Communications Manager」「Cisco Unity Connection」「Cisco Unified Personal Communicator」「Cisco Unified IP Phone」「Cisco Unified Video Advantage」「フォンアプリ」「Web電話帳」「モバイル スマートフォン (BlackBerry)」などを導入し、連携を開始している。
このソリューションの導入により、コミュニケーションを取りたいメンバーの在席情報や、利用できる通信方法(ビデオ、インスタントメッセージ、内線、ボイスメール)を把握し、最適なコンタクト手段を選択することが可能になったほか、内線電話と同等の使い勝手を携帯電話で実現。外出中の営業担当者のモバイル環境での顧客対応能力が強化されたという。また、PCのウェブブラウザ、固定IPフォン、スマートフォンといったデバイスから同一のデータベースを参照し、最適な手段でコミュニケーションを行うことが可能となったとしている。
CCCでは、投資対効果の評価に明確な基準を設け、ソリューション導入後の効果測定を明示的に行っており、すでに基準を約20%上回る効果を確認しているという。