ジャストシステムは1月14日、レオパレス21が新しく構築した社内ポータルサイトの検索エンジンとして、提供する「ConceptBase Enterprise Search」が採用されたことを発表した。
ConceptBase Enterprise Searchを採用したことで、アクセス権などのセキュリティを配慮しながら、複数システムにある情報を横断的に検索できるとしている。ポータルで一元管理されたコンテンツから漏れなく素早く探せるようになり、業務ルールに基づいた情報の利用方法やアクセス権のレベルが統一されたことで、必要な情報だけを業務目的にあわせて正確に絞り込むことができ、情報アクセスへの信頼性も高まるとしている。
レオパレス21は、2007年から基幹系システム刷新を中心に大規模な「新情報システム・プロジェクト」を推進している。あわせて、イントラネット、Lotus Notes、ファイルサーバなど複雑化していた情報系システムも、シンプルでスピーディーなシステムへ転換することを目指していた。その一環として、情報アクセスのスピードと正確性の向上を狙って情報系システムをポータルへ統合し、システムごとに異なっていた検索も統一環境を提供することとなった。
約1万人が利用するレオパレス21の社内ポータルサイトは、日本IBMの「WebSphere Portal」で構築、WebSphere Portalで稼働させたウェブコンテンツ管理システム(Web Content Management:WCM)とConceptBase Enterprise Searchを連携させている。システム構成としては、旧環境で稼働していた各種の掲示板やマニュアル、規程規約集を新システム内に集約、その中の投稿データを横断検索する構成となっており、権限のないユーザーが重要情報に誤ってアクセスしないように制御しているという。
ConceptBase Enterprise Searchの大規模ポータルに適したスケーラビリティ、シングルサインオン製品やHTTPサーバとの豊富な連携実績、XMLによる検索データの入出力、JavaAPIや検索サーブレットによる連携機能の柔軟性といった点が評価されたとジャストシステムは説明している。