富士通、RDBMS「Symfoware Server V10」を発売--処理性能を従来比約10倍に

ZDNet Japan Staff

2010-01-20 15:20

 富士通は、リレーショナルデータベース(RDBMS)製品の最新版、「Symfoware Server V10」を1月20日に販売開始した。「Symfoware Server」は、メインフレーム、Unixサーバ、PCサーバといった各種プラットフォームをサポートするRDBMSで、2010年1月4日に稼働を開始した東京証券取引所の新システム「arrowhead」にも採用されているという。対応OSは、Solaris 9/10、Red Hat Enterprise Linux AS 4/5、Microsoft Windows Server 2003/2008となっている。

 新バージョンでは、データ処理を高速化するため、同社独自の技術である「ダイレクト接続機能」で通信を高速化した。また、「マルチバージョニング機能」でアプリケーションの同時実行による高速化を実現しており、トータルの処理性能を従来版の約10倍に向上させたという。そのほか、XMLデータを形式変換せずに格納できるXML DB機能の強化、JDBC、.NET Framework、XQueryといったAPIの最新版への強化を行っている。

 富士通では、Symfoware Serverとの連携パッケージ数を、今後2年間で現在の約100製品から300製品に拡大していく予定で、パートナー各社とともに、相互接続性を検証、情報公開し、大量データの活用や効率的な利用など、運用性や利便性を向上させる取り組みを行っていくとしている。

 同社では「企業は『Symfoware Server V10』により、システムの構築、運用時の開発工数やメンテナンス工数を低減し、クラウドコンピューティング基盤に適した、運用性、柔軟性の高いデータベースシステムを、短期間、低コストで構築することができる」としており、Symfoware全体で、今後2年間に4000プロセッサライセンスの販売を目指す。

 価格(いずれも税別)は、「Symfoware Server Standard Editionプロセッサライセンス V10」が160万円。「Symfoware Server Enterprise Editionプロセッサライセンス V10」が450万円。「Symfoware Server Enterprise Extended Editionプロセッサライセンス V10」が760万円。1月29日より順次出荷が開始される。

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