野村総合研究所(NRI)は1月28日、国内で5カ所目、首都圏で4カ所目となる新データセンターを東京都多摩市に建設することを発表した。拡大するアウトソーシング事業の拠点であり、クラウドサービスの中核拠点として活用するという。
新データセンターの建設予定敷地面積は1万9496.3m2。延べ床面積も、2007年建設の「横浜第二データセンター」(延べ床面積1万5888m2)を上回る規模が計画されているという。これにより、NRIの全データセンターの延べ床面積は約3割増加するとしている。NRIは新しいデータセンターの建設に約200億円を投資し、2013年3月までの完成を予定している。
新データセンターは、生体認証装置や3Dボディスキャナーなどのセキュリティ設備、免震や制震などの地震対策技術、24時間の有人監視体制など、安全性を配慮した技術や設備が導入されるとしている。多重化された拡張性の高い電源システムや気流環境を最適化する空調設備、IT機器や設備の稼働状況にあわせ最適運転を実現するための制御機能なども設置する予定だという。
自然エネルギーを活用し、省資源でエネルギー効率の高い技術を導入するなど、最先端のグリーンITを活用し、環境性能を高めることで、社会の環境負荷低減にも貢献するとしている。