富士通グループ、製造業向け設計情報管理システムで「構想設計」を支援

ZDNet Japan Staff 2010年02月01日 20時27分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 富士通と富士通長野システムエンジニアリング(富士通長野システム)は2月1日、製造業向け統合設計情報管理システム「PLEMIA M3」シリーズにおいて、製品開発時に製品の仕様を満たすための全体構想を考える「構想設計」を支援する機能を新たに追加して、3月1日より販売開始すると発表した。

 製造業では、製品を作る際、最初にどのような製品を作るかを表した仕様(要求機能)を作る。この仕様を満たすための方式や主要部品、実装方法を、詳細設計の前段階で構想設計において検討する。製品の部材コストや、保守コストの大部分がこの段階で決定されるという。

 製品の構想設計段階ではさまざまな情報をもとに案を作り、最良のものを選択する必要があるが、これまでは設計に関する情報(不具合対策、テストデータ)の共有や参照の仕組みが不十分であったため、個人の経験値で検討を行うことが多く、それまでの製品開発のノウハウを生かし切れていなかったという。

 PLEMIA M3シリーズは、製品開発にかかわる「製品情報」「設計者負荷」「設計プロセス」の3つを見える化して管理することで、より低コスト、短期間での製品開発を支援することを目指したシステム。今回の機能強化では、構想設計段階を支援する機能として、製品企画(要求項目)を実際の製品仕様にブレークダウンした仕様表とすることを可能にした。仕様表には過去の検討、検証情報やキーとなる部品情報をひも付けて管理できるため、これまでに蓄積したノウハウを活用しつつ、複数の仕様表を比較検討することができるという。

 合わせて、構想設計における数回のレビューごとに品目、関連文書のスナップショットを保存することができる。任意のレビュー段階に立ち戻って検討を行うことが可能なほか、前回のレビュー時点の構成やドキュメントとの比較も行えるため、改善内容の評価が容易になるという。

 さらに、「気づき」を誘発して社内に蓄積されたノウハウを使えるようにするための機能が実装される。たとえば、ある仕様に合うキー部品に対して、過去に問題点が発生した使い方がなかったかをシステムが提示し、注意を促すことで対策が必要かどうかを構想段階で検討できるようになるとしている。

 今回、構想設計機能をよりスムーズに利用するためのデータ管理機能「PLEMIA M3/EDM」も合わせて提供される。同機能では、データの全文検索や関連データのリアルタイム表示、タブUIの採用などにより、設計データへのアクセス性向上を実現しているという。

 「PLEMIA M3」シリーズ構想設計支援の価格は、360万円より。PLEMIA M3を既に導入済みのユーザーには160万円からのオプションとして提供される。EDM(データ管理)は276万円より。価格はいずれも税別。両社では、今後3年間で300億円の販売を目標とする。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]