富士通は6月2日、リッチクライアント技術「スマート・クライアント」対応の製品情報管理(PDM)ソフトウェア「PLEMIA/MESLINK BOMシステム」の販売を開始した。税別価格は200万円から。
スマート・クライアント技術は、.NETアーキテクチャを使ったリッチクライアント方式の名称。「ファットクライアント方式(クライアントサーバ型)とシンクライアント方式(ウェブ型)の双方の利点を持ち、豊かな表現力と配布コスト低減を同時に実現可能なアプリケーション運用が行える」(同社)。
PLEMIA/MESLINK BOMシステムは、このスマート・クライアント技術を「世界で初めて」(同社)採用したウェブ型PDMソフトウェアである。クライアントサーバ型システムに匹敵する高い操作性と高速レスポンスを確保しながら、導入および運用負荷を低減し、総所有コスト(TCO)を最大50%減らせるという。さらに、ユーザープログラムとGUIは同社のクライアントサーバ型システムと互換性があり、スムーズな移行/システム拡張が可能。
クライアントへのシステムインストールや設定作業は不要で、クライアントサーバ型およびウェブ型の混在運用に対応。PLEMIA上で開発したユーザープログラムは、クライアントサーバ型とウェブ型の両環境で共通利用できる。また、従来のJavaを用いたウェブ型PDMに比べ、応答性が4倍以上高いという。
富士通では、今後3年間でPLEMIA全体の販売数1万クライアントを目指す。