NTTデータとアトミテック、中国語版「Hinemos」の開発を開始--4月に提供予定

富永恭子(ロビンソン)

2010-02-10 18:08

 NTTデータは2月10日、同社が公開しているオープンソース統合運用管理ソフトウエア「Hinemos(ヒネモス)」のパートナープログラム参加企業向けサービスとして、アトミテックによる中国語版Hinemosの開発への協力を開始すると発表した。

 今回、アトミテックが開発する中国語版Hinemosは、中国語環境における普及拡大を目指し、中国語表示による操作環境を提供するという。4月の提供開始に向けて、ソリューションパートナーであるアトミテックが中国語版Hinemosの開発を行い、NTTデータは全面的に技術サポートを行うとしている。

 中国語版Hinemosは、NTTデータが公開しているHinemosをベースとしており、中国語環境においてすべての機能を中国語インターフェースで利用できる。また、監視管理結果の中国語表示も可能になるとしている。各種マニュアルなど、中国語ドキュメントも提供する計画だ。

 NTTデータは2005年より、エンタープライズ環境で求められるシステム監視やジョブ運用などの一元的なオペレーションを実現する統合運用管理ソフトとして、Hinemosをオープンソースで公開している。パートナープログラムでは、NTTデータが参加企業に対し、Hinemosの活用促進を目的として営業、構築、運用の全般にわたってサポートを提供する。アトミテックとは2009年10月にソリューションパートナー契約を締結。以来、今回の中国語版の開発に向けて検証を重ねてきた。

 近年、ITサービス市場としての中国の発展は著しく、データセンターも年率23%以上の高い成長が予想されているという。アトミテックでは、日本で培われたサーバ運用管理ソリューションは日系を筆頭とした外資系企業、中国国内企業の中国におけるITサービス運用を安定かつ円滑に進めていく上で、必須となり得ると考えている。また、NTTデータでは今後も開発元として、同ソリューションの中核となるHinemosの機能拡充とサポートの提供を継続していくとしている。

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