日立システムアンドサービス(日立システム)は2月16日、米Juniper Networksが開発したイーサネットスイッチ「EX」シリーズの販売を2月17日から開始することを発表した。
あわせてスイッチングやルーティング、セキュリティの各サービスを1つの筐体に統合したサービスゲートウェイ「SRX」シリーズの小規模ネットワーク向け「SRX100」も3月1日から販売するとしている。
今回販売を開始するEXシリーズは、大手の通信キャリアやデータセンターなどの大規模ネットワークシステム、中規模のネットワークで利用されているイーサネットスイッチ。Juniper製ルータに搭載される「Junos OS」を搭載し、同じOSを搭載したサービスゲートウェイのSRXシリーズと組み合わせることで、これまでの製品と同じ操作性でネットワークセキュリティの構築、運用が可能となるとしている。
EXシリーズはルータ(L3)機能として、障害発生時に自動で代替経路を選択できるダイナミックルーティング、ルータの冗長化をサポートする「仮想ルータ冗長プロトコル(Virtual Router Redundancy Protocol:VRRP)」を標準で搭載する。中規模から大規模のネットワークに対応する「EX4200」は最大10台まで接続しても1台のEXシリーズとして管理できる「Virtual Chassis」機能を搭載。これにより、多種多様なネットワーク構成が可能となるとしている。
EXシリーズの価格は、中規模から大規模のネットワークに対応する「EX3200」が59万8500円から、EX3200にVirtual Chassis機能を搭載したEX4200が119万7000円から、大規模ネットワーク向けの「EX8208/8216」が798万円から。SRX100の価格は14万6790円から。いずれの製品も別途有償の保守サポートサービスが必要となる。
EXシリーズをネットワークセキュリティソリューション「Prowise.net」のラインアップに追加することで、SRXシリーズなどと組み合わせたJunos OSベースのトータルネットワークセキュリティシステムを提供するとしている。
日立システムでは、トラフィックの増大、クラウドコンピューティングの普及などで分散環境を構築しつつパフォーマンスや信頼性の高いネットワークが求められているとしている。そのため、ネットワークの主要製品であるスイッチにも、パフォーマンスと信頼性が求められている状況だとしている。同社はファイアウォール「NetScreen」シリーズを1998年から販売、その後継である「SSG」シリーズなど多くのJuniper製品を販売している。