「MS10-015」ブルースクリーン問題、原因はマルウェア--MS、駆除ツールを提供へ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2010-02-22 11:16

 2月前半、一部の「Windows XP」ユーザーがブルースクリーンを報告したことを受け、Microsoftの代表者は問題と思われるWindowsパッチのコードを「Windows Update」から削除することを発表した。

 Microsoftは米国時間2月17日、Microsoft Security Response Center(MSRC)のブログでこの問題に関する調査の結果を報告した。わたしの同僚、Ed Bott氏は、今回のブルースクリーン問題はXPユーザーのマシンにすでにインストールされてしまっていたマルウェアが原因と予言していた。そして、この予言は正しかったようだ。Microsoftは、原因は「Alureon」ルートキットと特定した。

 MSRCのディレクター、Mike Reavey氏はブログで、Microsoftは「Alureonが感染したシステムから削除するシンプルな方法を提供するため、作業を進めているところだ。数週間以内にリリースできるだろう」と報告している(Reavey氏は、サードパーティーのセキュリティ企業も同じことに取り組んでいるとも記している)。

 更新プログラム「MS10-015」の自動アップデート経由での配信をいつ再開するのかについては、明記していない(リリースされるのか、されるとしたらいつなのか、どちらにしてもAlureonルートキットの修正をリリースした後だろう)。

 Microsoftは2月前半、一部のXPユーザーがMS10-015(KB977165)を適用した後に生じたと思われる“死のブルースクリーン(BSOD)”を報告した後、Windows Updateから同パッチを削除していた。

 MS10-015を適用したために支障が生じたと感じているユーザーは、専用のウェブサイト、https://consumersecuritysupport.microsoft.comにアクセスするか、(米国では)専用ダイアルの1-866-PCSafety(1-866-727-2338)でMicrosoftから無償サポートを得られる。米国外の顧客のコンタクト先はこのウェブサイト、http://support.microsoft.com/common/international.aspxとなる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  4. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]