Microsoftは2月22日の週に、欧州委員会(EC)に約束したウェブブラウザ選択画面の提供を開始する。Windowsユーザーに対し、Windowsで利用できるウェブブラウザの一覧を表示するものだ。
Opera Softwareが提起したウェブブラウザバンドルに関するECとの独占禁止法訴訟の和解の結果として、Microsoftは欧州のほぼ全ての国でWindowsユーザーに対し、ウェブブラウザの選択画面を提供することになっている。この画面には、Windows上で動く(市場シェア)トップ10のウェブブラウザとそれぞれのウェブブラウザに関する情報を表示するものだ。
Microsoftのバイスプレジデント兼法律副顧問、Dave Heiner氏は米国時間2月19日付のブログ記事で、22日の週より、英国、ベルギー、フランスで限定的に提供を開始し、欧州全域でのフルスケールロールアウトは3月1日前後を計画していると報告している。
22日の週にスタートするアーリーロールアウトの対象国のユーザーは、「Windows Update」からブラウザ選択画面をダウンロードできる。フルスケールロールアウトでは、「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」向けにWindows Update経由の自動ダウンロードとして提供する予定だ。以下、Heiner氏のブログから引用する。
ソフトウェア更新はユーザーのWindows Updateの設定やOSにより異なるが、自動でインストールされるか、ダウンロードまたはインストールを促す画面が表示される。自動アップデートを有効にしていないユーザーは、Windows Updateの「更新プログラムの確認」をクリックすれば、選択画面にアクセスできる。
この選択画面では、ユーザーは3つの選択肢から選択できる。表示されているウェブブラウザをインストールする「インストール」、各ブラウザベンダーの詳細情報を入手する「詳細情報」(各ウェブブラウザベンダーがロゴとリンクを提供)、デフォルトのウェブブラウザ選択を後回しにする「後で選ぶ」、の3つだ。
Microsoftは当初、このウェブブラウザ選択画面案に激しく抵抗していた--そして、インターネットにアクセスしてウェブブラウザを選択する手段すら提供しない「Windows 7」(“Windows 7E”)を作成することも計画していた。最終的に、Microsoftは戦うことより和解を選んだ。まもなく実装されるウェブブラウザ選択画面は、その結果となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ