7という数字はMicrosoftにとってラッキーナンバーではあるが、同社の全てのチームがそうというわけではなさそうだ。
Microsoftは4種類あるERP製品の1つである「Dynamics NAV 7」の提供時期を延期した。正式版の提供時期は2011年から2012年の間となった。
延期に関する情報は、Directions on Microsoftのアナリスト、Rob Helm氏のtweetで最初に知った。Microsoftの代表者に聞いてみたところこれを認め、Dynamics NAVの次期版は現在、2011年から2012年に提供を予定していると述べた。
Helm氏はまた、MicrosoftはDynamics NAV用に「Dynamics CRM」コネクタも開発していると述べている。Helm氏の発言についてMicrosoftに確認したが、回答は得られなかった。Microsoftはすでに、「Great Plains ERP」向けのDynamics CRMコネクタを提供しており、これを利用して2つのプラットフォーム間の同期やマイグレーションが行える。
Microsoftは以前、NAV顧客に対し、7のリリースは2010年から2011年の予定と伝えていた。Microsoftが2009年5月にパートナー企業や顧客に公開したロードマップ情報によると、7のリリースには「Office 2010」(Office 14)のサポート、名称不特定の「アタッチドサービス」などが含まれ、レポートと仮想化機能も特徴という。
Microsoftの代表者はDynamics NAV 7の延期について認めたが、「開発チームは現時点では、製品に関する情報を一切公開していない」と付け加えた。
延期の理由や、今回の延期が「Dynamics NAV 8」および「Dynamics NAV 9」のリリースに与える影響についてはコメントはなかった。数年前にMicrosoftの代表者は、顧客がこれまでより長くテストと実装に時間をかけられるよう、4種類のERP製品の提供を意図的に減速させていると述べていた。
Microsoftは米アトランタで4月に開催されるカンファレンス「Convergence」で、ERPとCRM製品や戦略について語る予定にしている。Microsoftの代表者は1年前、最新のDynamics CRMリリースは2010年中と述べていた。このカンファレンスが終わるまでには、Dynamics CRMやうわさされているCRMコネクタについて情報が得られることだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ