日立ソフトと日立システムが10月合併--新社名は「日立ソリューションズ」

梅田正隆(ロビンソン) ZDNet Japan Staff

2010-02-24 21:44

 日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)と日立システムアンドサービス(日立システム)は2月24日、2010年10月1日付で合併し、新会社「日立ソリューションズ」としてスタートすると発表した。合併により経営資源を集中することで、システムソリューション力を高め、市場における競争力を強化することが狙い。

 日立ソフトは、大規模システムの開発や基盤技術に基づくプロダクトやパッケージの開発などで定評がある。一方、日立システムは、顧客業務システムの提案や設計、構築で豊富な実績を有する。新会社は両社の強みを融合し、従来よりも強力なシステムソリューションを提供し、マーケットにおけるポジションの向上を図るという。

 従来通り、金融分野や公共分野を中心とした大規模システムについては、日立本体と新会社が一体となって開発に取り組む。また、製造、流通分野を中心とする中規模システムについては、両社がそれぞれに培ってきたシステム構築力、海外オフショア開発の活用を含めたプロジェクトマネジメント力、業種・業務ノウハウを結集し、新会社として顧客ニーズにきめ細かく対応したシステムインテグレーションサービスを提供していくという。

 さらに、日立グループが傾注する「社会イノベーション事業」においても、両社の有するさまざまなプロダクトやサービス基盤を有効に活用。そのうえで、両社の高い開発人財力を生かし、新たなプロダクトやシステムの開発を加速し、その拡大に貢献していくとしている。

 新会社の資本金は約383億7200万円(予定)、従業員数は約1万人。新会社では、取締役会長に日立ソフトの現社長である小野功氏、代表取締役取締役社長に日立システムの現社長である林雅博氏、代表取締役取締役副社長に日立ソフトの現執行役専務である諸島伸治氏がそれぞれ就任の予定。

 なお同日、日立ソフトでは2010年4月1日付けで、現執行役専務の諸島伸治氏が代表取締役取締役社長に、現代表執行役執行役社長兼取締役の小野功氏が取締役会長となる人事を合わせて発表している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]