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国内データセンター市場、需要は伸びるが価格低下圧力も強まる--IDC Japan予測

富永恭子(ロビンソン)

2010-03-10 21:31

 IDC Japanは3月9日、データセンターアウトソーシング(顧客企業の情報システムをデータセンターで監視・運用するサービス)市場の国内地域別予測をまとめた調査レポートを発表した。

 今回の調査は、サーバ設置場所を貸し出す「コロケーション」やデータセンター事業者が所有するサーバを顧客に提供する「ホスティング」と呼ばれるサービスに代表される国内のITインフラアウトソーシング市場のうち、特にコロケーション市場について実施し、その市場規模の予測を目的としているという。

 コロケーションでは、サーバはユーザー企業の資産となる。従って企業がデータセンターを選ぶときには、通常、自社資産の設置場所としてデータセンターの立地、災害対策、電源設備、セキュリティ設備、価格などの条件をよく検討するという。今回の調査では、東京都およびその近郊に本社や事業拠点を持つ企業が、自社の社員が緊急時に容易に駆けつけることができるようなデータセンターを選ぶ傾向が強いために、都内およびその近郊地域のデータセンターの需要が高いことがわかったとしている。

 同レポートによれば、2009年の国内市場の約70%は、 東京都および関東地方6県にあるデータセンターで占められており、2009年〜2013年の年平均成長率でも同地域のデータセンターの市場は、国内市場全体の成長率を上回るペースで伸びるとしている。

国内コロケーション市場、データセンター所在地別投資額予測 国内コロケーション市場、データセンター所在地別投資額予測(出典:IDC Japan, 3/2010)

 特に東京都内に拠点が集中しているインターネット企業では、自社に近いデータセンター内の大規模なサーバルームを必要とするところが多く、ブログやインターネットショッピングなどの事業の成長とともに、コロケーション需要も伸びているとする。ただし5年ほど前までは、ネットワーク環境や電力設備が優れたデータセンターが東京都心部に集中していたが、現在は、神奈川県や千葉県など近郊地域でも設備の優れたデータセンターが比較的安価で利用できるようになり、都心部だけでなく近郊地域のデータセンターに対する需要も高まりつつあるとする。

 また、2009年は景気後退の影響によりコロケーション市場の需要が伸び悩む一方で、東京都心部には大手データセンター事業者やITアウトソーシング事業者がデータセンターの新設や増設を行っている。その結果として、これまで比較的高い水準で推移してきた東京都内のデータセンターのラック価格は下落しているという。IDC Japanは、今後も東京都周辺のデータセンター需要は、国内のほかの地域と比べれば高い水準で推移するものの、価格の下落により成長率は緩やかに低下していくと予測している。

 IDC Japan、ITサービスリサーチマネージャーの伊藤未明氏は、「国内市場での価格競争が激化しつつあるため、データセンターの運用品質および信頼性の高さなど、サービスの種類と質による差別化が重要となる」とコメントしている。

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