富士通は4月5日、SAP AGと同社のビジネスインテリジェンス(BI)SaaS「SAP BusinessObjects BI OnDemand」の日本語版を共同開発して、富士通のデータセンターから日本市場に提供することで合意したことを発表した。5月から提供し、月額料金は1ユーザーあたり3000円からを予定している。
BusinessObjects BI OnDemandは、分散する経営情報を集め、組み合わせて分析、共有することで経営の見える化を実現するとしている。今回提供する機能の一つであるデータマッシュアップは、個々に構築された業務システムから収集した会計データや受注データを、一つの業務システムのデータのようにPCから閲覧でき、経営分析やレポート作成する。
企業内にある業務システム、たとえば統合基幹業務システム(ERP)のデータは、CSVファイルに落とし込んで、そのCSVファイルをBusinessObjects BI OnDemandにアップロードして、分析する。BIツールの「SAP BusinessObjects Explorer」を標準で搭載している。エンドユーザーはさまざまな経営情報にアクセスして、ナビゲートすることが可能としている。
BusinessObjects BI OnDemandは2006年から提供。世界で26万人が利用しているという。