また、スイートに含まれる日本語入力システム「Microsoft Office IME 2010」については、6月17日より単独でのダウンロード提供も開始する。これは、Office XP以降の旧バージョンでもOffice製品の正規ライセンスを持つユーザーであれば導入できるものだ。「すべてのMicrosoft Officeユーザーにより快適な入力環境を提供したい」との意図によるものという。
Office 2010では、32ビット版と64ビット版のプログラムが用意され、Windows 7と同様にパッケージに同梱される。加えて、Windows Liveユーザーが利用できるウェブ版Office「Microsoft Office Web Apps」、Windows Mobile版の「Office Mobile 2010」についても、現在リリースの準備を進めているという。
企業、個人に向けたプロモーションを本格化
発売日と価格の発表に合わせ、マイクロソフトでは発売に向けたOffice 2010のプロモーション活動を本格化させる。
主に個人向けとしては、かつて「Officeアシスタント」のキャラクターのひとつとして人気があった「冴子先生」を「冴子先生2010」としてイメージキャラクター化し、「冴子先生2010の『2010人、Officeの旅』」としてキャンペーンを展開する。4月22日から6月30日までの期間に、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡をはじめとする日本全国でのセミナーを行うほか、大手量販店などでのデモやイベントに参加するという。
また、企業向けのローンチイベントとしては、5月28日に東京ミッドタウンで「Microsoft Office&SharePoint Conference 2010」を開催。米Microsoftから、Officeプロダクトマネジメントグループバイスプレジデントである沼本健氏も参加し、Office 2010、SharePoint 2010といった最新のOffice製品の情報を公開するとともに、これらを効果的に活用するためのシナリオや導入事例の紹介を行う。