電通国際情報サービス(ISID)は5月13日、クラウドサービスのラインアップを拡充し、コンサルティングから運用までをワンストップで提供するクラウドソリューション「CLOUDiS」として本格展開を開始すると発表した。
同社では、クラウドビジネスの推進を一層強化すべく、4月1日付でクラウドビジネス推進室を「クラウド事業推進センター」に改称。人員増加による体制強化を図るとともに、サービスメニューの拡充を行ったという。新たなサービスブランドである「CLOUDiS」では、コンサルティング、基盤構築、アプリケーション運用など、クラウドに関わるトータルサービスを提供するとしている。
これに関連して、同社が開発し、製造業の製品開発業務への適用で多くの実績があるプロジェクト管理パッケージ「Q-style」のSaaS版である「Q-aaS」を8月末から提供する予定だという。
Q-aaSは、製造業における設計業務プロセスを可視化することで、設計プロセスの質を改善し、効率化するプロジェクト管理ツール。設計開発プロジェクトの計画作成から進捗報告まで、マウス中心の操作で日程計画表を作成でき、企業の内外を問わずプロジェクトメンバー間の情報共有を可能にする。海外拠点や提携企業とのコラボレーションなど、さまざまな用途に活用することができるとしている。
ISIDでは、今後、CLOUDiSで提供するサービスを拡充するため、2009年6月に資本、業務提携したビットアイルとの協業体制を強化する。ユーザー企業へのデータセンター機能の提供だけでなく、プライベートクラウド構築基盤やSaaS基盤としてビットアイルのサービスを活用していくという。また、運用保守については、グループ会社であるISIDアドバンストアウトソーシングが、ITILをベースにした最新のマネジメント手法により、24時間365日のシステム稼働による安定したサービスを提供するとしている。