NECは5月24日、グローバル事業強化の一環として中国で医療ソリューション事業を開始すると発表した。現地の重慶中聯信息産業有限会社(以下、中聯社)と共同で開発した大規模病院向けパッケージソフトを販売、マーケティング面なども強化する。
今回発売するパッケージは、NECが日本国内で培った先進の医療ソリューションの技術、ノウハウと、中聯社が培った中国の病院特有の業務プロセスやニーズに関する知識およびシステム開発力を融合させたものという。現在、中国に約800カ所ある大規模病院を主なターゲットとし、医療事務、オーダリング、電子カルテをはじめ、薬剤、検査などの各部門システムや、院内OAシステムなど、院内業務全般に対応できる機能を備えているとする。
中聯社は、中国の中堅規模病院向けに独自のパッケージソフトを開発、販売しており、すでに1700以上の病院に導入実績を持つ、中国国内トップレベルの医療領域専門のSIベンダーであるという。
またNECは、中国現地法人であるNEC(中国)有限公司を中核として事業体制を整える。まず、中聯社の要員と合わせて計30人の開発、コンサル、営業体制を構築する。また今後、中国内各地にある、事業基盤や専門性を有する現地のベンダーとの連携を検討し、医療ソリューション事業体制を順次拡大する意向だ。