日本ユニシスと同社の子会社であるエイファスは6月28日、多摩信用金庫からリスク管理システムを受注したと発表した。
多摩信用金庫は、都内大手信用金庫として預金量が2兆円を超えるという。同信用金庫では、従来より日本ユニシスのバンキングリスク管理(ALM)システムおよび店別収益管理システムを活用した、リスク管理、収益管理を進めており、今後の課題として全資産、負債の管理システム一元化や、市場部門の運用資金拡大に備えた市場リスク、収益管理の更なる高度化を図るための次期リスク、収益管理システムを検討してきた。
同信用金庫が採用を決定したシステムは、日本ユニシスの「ValueStage-NE/LC(ラダー・キャッシュフロー生成)」「ValueStage-NE/PM(収益管理)」と、エイファスの「Skipper(市場取引・リスク管理)」「SkipperBanking(バンキングリスク管理)」によって構成される。日本ユニシスでは、採用の理由として、SkipperシリーズとValueStageシリーズの組み合わせによる統一的なリスク管理が可能な点、高度な市場リスク管理が可能な点、市場取引および管理システムの集約による業務運用の効率化、オペレーションリスクの低減が図れる点、時価会計対応、将来の国際会計基準(IFRS)への対応準備が行える点などを挙げている。
日本ユニシスおよびエイファスでは、他大手信用金庫でも同様のニーズがあるものと考え、今後さらなる受注拡大を目指すとしている。