ユニアデックスとミラクル・リナックス、「CentOS」に関する保守サービスで協業

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-30 20:24

 ユニアデックスとミラクル・リナックスは6月30日、Linux OSである「CentOS(Community ENTerprise Operating System)」とIBMのx86サーバの組み合わせに対する保守に関して協業を開始すると発表した。ユニアデックスでは、ハードウェアおよびソフトウェア双方に対する24時間365日の一括保守サービスを、7月1日から提供する。

 CentOSは、コミュニティベースで開発された企業ユース向けのLinux OS。近年、データセンターやインターネット系サービス事業者などで、大量にLinuxサーバを利用する際にOSライセンス料の削減を目的に無償のCentOSを採用するケースが増えているという。一方、CentOSに対するサポートが必要となった場合、技術支援を依頼する先がなく、またハードウェアとCentOSとの組み合わせで発生するドライバやファームウェアの障害などに関しては、ハードウェアベンダーからの正式なサポートを受けられないケースが多かったとする。

 今回、両社の協業と一括保守サービスの提供により、ライセンス初期投資やランニングコストを抑制できるとともに、CentOSの保守窓口を集約することで利便性が向上し、ユーザーはCentOSとIBMのx86サーバ「IBM System x」「IBM BladeCenter」との組み合わせを安心して利用できるようになるとしている。保守料金は、CentOSと同等機能を有する他のソフトウェア保守契約と比較して最大60%程度に設定されており、ハードウェアとの一括保守のメリットとあわせて、システム保守に関わるコストの低減を含めた企業のTCO削減に貢献するという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]