電通国際情報サービス(ISID)は7月2日、広島銀行の「ダイレクトマーケティングセンターシステム」を構築し、5月に全面稼働したことを発表した。同システムには、ISIDの「BANK・Rコンタクトセンター」が採用されたとしている。
BANK・Rコンタクトセンターは、地域金融機関向け統合ソリューション「BANK・R」の主力モジュールのひとつで、コンタクトセンター業務を中心に、これまで30行以上での導入実績を持つという。また、同ソリューションは、アウトバウンド業務におけるPDCAサイクルのための機能群をオールインワンで提供する。従来の多くのコンタクトセンターシステムは、コール実施(Do)と検証(Check)機能までを 提供するものがほとんどなのに対し、BANK・Rコンタクトセンターでは、キャンペーン対象先の抽出(Plan)、アウトバウンドコール(Do)、実績の集計(Check)、キャンペーン効果分析による対象先絞込みおよびセンター運用の改善(Action)までを提供する。これに よりアウトバウンド業務の継続的なサービス向上が可能だという。
一方、インバウンド業務においても、効率的実務を実行する機能群を搭載している。これらにより、コンタクトセンターの責任者は、その時々の商品ラインアップに応じてインバウンド画面を設定できるので、オペレーターは常に最適な商品を顧客へ紹介することができ、効率的なインバウンド業務が実現するという。
さらに、同ソリューションでは、金融商品取引法(金商法)に必要な応対業務機能をパッケージに実装している。リスク性商品の取引では、金商法の適合性の原則に従い顧客の経験、知識、資産規模などをヒヤリングし、それぞれの顧客に合った金融商品をナビゲートする機能を搭載しているという。
広島銀行では、今後、ダイレクトマーケティングセンターを顧客接点並びに営業店支援の重要拠点として位置付け、さらなる機能の拡張を図っていくとしている。