日本アバイアは8月6日、企業のユニファイドコミュニケーションおよびコンタクトセンターの基盤となるコミュニケーションプラットフォームの新バージョン「Avaya Aura 6.0」を発表した。8月9日から提供を開始する。
Avaya Auraは、IMS(IPマルチメディアサブシステム)をベースとした企業のユニファイドコミュニケーションおよびコンタクトセンターインフラの新しいプラットフォーム製品群。SIP(Session Initiation Protocol)ベースで、音声、電子メール、インスタントメッセージング、SMS等を含むすべてのセッション情報を統合管理し、アプリケーション、コネクション、アクセスなどのレイヤごとに独立した構成を組むことができるという。バージョンアップや機能追加をする際にも、通信機能とアプリケーションを個別に変更することが可能だ。このため、コストを削減し、拡張性を向上できるという。また、アプリケーションを複数拠点で共有できるため、各拠点での構築、運用管理コストを低減できるとしている。
新バージョンでは、リアルタイムなマルチメディア対応により、人と情報を効率的に結び付けるというアバイアの企業向けコミュニケーションの新たなビジョンに基づくソリューションとして、セキュリティ、拡張性、柔軟性を向上したほか、プラットフォーム全体に仮想化を拡張し、管理を一元化したとしている。これにより企業は、コストを抑えながら意思決定を迅速化する人中心(People Centric)なコラボレーションへと移行できるとしている。
Avaya Aura 6.0を構成する主な新製品は、コンタクトセンターソリューションの「Avaya Aura Contact Center」、SOAベースのソフトウェアプラットフォームである「Avaya Agile Communication Environment」、プレゼンス機能付きのソフトフォンを含む「Avaya Aura Presence Services」、セッション管理を行う「Avaya Aura Session Manager 6.0」、IPテレフォニーサーバあるいはSIP環境のフィーチャーサーバとして動作する「Avaya Aura Communication Manager 6.0」、SIPトラフィックを外部IPネットワークと分離する装置である「Avaya Aura Session Border Controller」、Aura共通の管理フレームワークである「Avaya Aura System Manager 6.0」、仮想化プラットフォームの「Avaya Aura System Platform 6.0」、SIP電話機の「Avaya one-X Deskphone Value Edition 1603SW-i」、旧NortelのIP-PBX製品の最新版となる「Avaya Communications Server 1000 7.0」の10製品となる。