バンテックは8月24日、約3000人が利用する社内メールシステムとして、マイクロソフトの「Microsoft Exchange Online」を採用したと発表した。10月より本格的な運用を開始する。
バンテックでは、2009年の持ち株会社を含む3社の合併に加え、10月には国内関係会社の再編を予定しているため、グループ内で混在するメールシステムの統一と整備が課題となっていたという。Microsoft Exchange Onlineの採用にあたっては、「クラウドの特徴を活かした短期間かつ低コストでの導入が可能であること」「企業向けコンサルティング部門であるマイクロソフトコンサルティングサービスによるサポート体制を含めたきめ細かなコンサルティングサービスを受けられること」などを高く評価したという。
このシステムでは、ソフトバンク・テクノロジーが開発したID管理システム「Online Service Gate」を、マイクロソフトの「Windows Azure Platform」上に構築し、Microsoft Exchange Onlineと連携することで、社内設置型と同等のセキュリティをクラウドサービスで実現しているという。また、社外からのアクセスに対しても、高いセキュリティレベルでのアクセス管理や端末の制御を実現できるとしている。
両社によれば、Microsoft Exchange Onlineを含むマイクロソフトのクラウドグループウェアである「Microsoft Online Services」と、クラウドプラットフォームである「Windows Azure Platform」が連携したソリューションの採用は国内初の事例という。バンテックでは今後、IT面でマイクロソフトの支援を受けつつ、グローバルでの導入も進めていく予定だという。