三菱UFJリースは、営業支援システムおよび全社情報共有基盤をマイクロソフトのソリューションで刷新した。マイクロソフトが12月2日に発表した。
営業支援システムに採用されたのは、マイクロソフトの顧客管理システム「Microsoft Dynamics CRM」。1200ユーザーでの導入となり、国内の金融機関におけるDynamicsの導入事例としては現時点で最大規模となる。
導入にあたっては、マイクロソフトのエンタープライズサービス部門であるマイクロソフト コンサルティング サービス(MCS)が企画段階から全工程において全面的にプロジェクトへ参画し、三菱UFJリースと連携して機能のカスタマイズなどを含む開発を短期間で行った。同システムは「Windows Server」および「SQL Server 2005」を採用したWindowsプラットフォーム上で開発、稼働している。
営業支援システムにDynamicsを導入したのは、「顧客との接点の強化」や「営業力の強化、手法の高度化」が目的で、営業活動における非定型業務にも対応できると考えたため。日常業務で使用するメールクライアント「Microsoft Office Outlook」や、既存のデータ資産を管理する「Microsoft Office Excel」とも連携し、営業現場での情報の有効活用を支援している。MCSが営業活動の実態に即したカスタマイズを実施し、Outlookスケジュールからの入力連携なども可能となった。
全社情報共有基盤としては、「Microsoft Office SharePoint Server 2007」、「Microsoft Exchange Server 2003」、「Microsoft Office Communications Server 2007」を採用、蓄積されたノウハウの共有やキーワードによる検索が可能になったほか、社内コミュニケーションの活性化を目的に、全社員のプレゼンス(在席)情報をリアルタイムで把握できるようにした。また、「Microsoft Office InfoPath」とSharePoint Serverの連携により、報告書式の電子化や自動集計を実施した。
今回のシステムの刷新は、三菱UFJリースが2008年4月にスタートした中期経営計画「Vision2010」に基づいている。Vision2010では、ITインフラの整備とそれを活用した経営基盤の強化に取り組んでおり、その中でも特に「営業力の強化」の実現に向けたシステムの刷新となっている。