4.アップデート
ユーザーが新しくマシンを渡されると、すぐにアップデートがあると表示される状況は避けたいはずだ。アップデートを行った状態で渡した方がいい。これは簡単だし、ユーザーから古いソフトウェアをインストールしていると思われずに済む。またそうすることによって、ユーザーは(少なくともその時点では)最新のソフトウェアを手にすることができる--彼らはその後決してアップデートを行わないかも知れない。
5.OpenOfficeのデフォルトファイル形式
本当は、この作業が必要なのは間違っている。しかし実際には、ほとんどのユーザーがデフォルトでMicrosoft Officeのファイル形式を使っている。このため、新しいユーザーがオフィス文書をOpenOfficeのデフォルトファイル形式で出力しないように設定しておいた方がいいだろう。すべてのOpenOfficeのツールのファイル形式を、Microsoft Officeのファイル形式に設定するのを忘れないようにすること。この作業を行っておけば、新しいユーザーがOpenOfficeのファイル形式を読めない人に文書を送ってしまうという心配をしなくて済む。OpenOfficeのデフォルトファイル形式はオープンなフォーマットにこだわっていて、Microsoft Officeはそうではないとしてもだ。
6.必要なインストール
あなたは、各ユーザーがそれぞれのPCに必要とするものをしっかり理解すべきだ。それがわかったら、ユーザーがLinuxを使い始めてすぐにアプリケーションをインストールする必要がないようにするには、どのツールをあらかじめインストールしておけばいいかわかるはずだ。これは(誰にでもできる)単純な作業だが、新しいユーザーにはPCを自分のニーズに合わせることではなく、PCを使うことに集中できるようにしておいた方がいい。この作業はあなたの方で済ませておくことが望ましいだろう。
7.自動ログイン
これは興味深い問題だ。個人的には、わたしはログインを必要とするシステムの方が好きだ。しかし大多数のユーザーは、ログインが不要なシステムを好む。もしユーザーがセキュリティの水準を気にしないのなら(恐ろしいことだ)、設定をして、ブート時にログインの必要がないようにしてもいいだろう。これには、[システム] > [システム管理] > [ユーザとグループ]を選択して、ユーザーを選んでパスワードの部分で[変更]をクリックし、[ログイン時にパスワードをたずねない]オプションをチェックする。もしこのやり方が落ち着かないなら、少なくともスクリーンセーバーから復帰する際にはパスワード入力を不要にしておくといい。これは、[システム] > [設定] > [スクリーンセーバー] から設定できる。