富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、メール誤送信防止製品「SHieldMailChecker」のオプションとして、同製品のチェックを徹底するサービスの提供を9月21日より開始したと発表した。
SHieldMailCheckerは、メールの宛先間違いや添付ファイルの取り違えなどメール誤送信を未然に防止するクライアントソフトウェア。既存のクライアントPCへのインストールだけで済み、メールサーバ環境の変更や追加は不要。短期で導入でき、共通ポリシーにより、効率的にセキュリティレベルを統制できるのが特徴だという。また、ホワイトリストの学習機能により過剰な警告を抑止し、宛先確認のマンネリ化を防止する特許機能も装備している。
今回、提供を開始したオプションサービスは「SHieldMailChecker GateWayAnalyzer」で、SHieldMailCheckerのクライアントへのインストール状況と、送信されたメールが同製品によりチェックされたかどうかをサーバ上で確認できるというものだ。
SHieldMailChecker GateWayAnalyzerは、パソコンやメールソフトの入れ替えによる「SHieldMailChecker」のインストール忘れなど、同製品の未使用者をメールアドレス単位で把握することができるため、社内のインストール状況を逐次確認し、使用を徹底させることができる。
また、送信されたメールに対し、SHieldMailCheckerによるチェックの有無をサーバ上で確認し、レポート形式で出力。チェックを受けていない社外宛てメールの配信を拒否することができ、送信者にエラー通知を返すことによりインストールを促すことが可能だという。
さらに、個別カスタマイズサービスにより、特定のキーワードを含むメールのフィルタリングや、メールソフトの種類やバージョンによるフィルタリング設定を提供する。これにより、社外宛てメールの誤送信リスクを最小限に抑え、ユーザーのメール誤送信に対するセキュリティ強化を支援するとしている。
SHieldMailChecker GateWayAnalyzerの提供価格は、メールサポートつきの基本サービスで、月払いの場合は5万7750円から、年払いの場合は62万3700円から。個別カスタマイズサービスは個別見積りとなる。基本サービスで、メールサーバとバックアップサーバの2台まで利用可能だ。なお、同サービスを利用するためのサーバは別途用意する必要があり、サーバの動作環境としてRed Hat Enterprise Linux 5.2(for x86)以降のOSと、sendmail-8.13.8以降またはsendmail-cf-8.13.8以降のメールサーバが必要。また、導入に際しては、導入手順書に従い、ユーザー自身で導入することも可能だとしている。富士通SSLでは、今後2年間で25社への提供を目指すという。