パブリックとプライベートクラウドの違いを知る--CTC クラウド Day 2010

大川淳

2010-11-17 09:00

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は11月5日、クラウドコンピューティングのカンファレンス「CTC クラウド Day 2010〜クラウド時代のビジネスインフラストラクチャーを創造〜」を東京・港区で開催した。

奥田陽一氏 奥田陽一氏

 カンファレンスの冒頭、同社代表取締役社長の奥田陽一氏は「この1年で企業のクラウド導入への機運は大きく加速している。ITの活用に際して、クラウドがコスト抑制という重要なテーマを実現できることが認識されてきた」と、企業のクラウド活用の背景を説明した。

 また、クラウド化の流れとともに「今後、企業の情報システム部門やCIO(最高情報責任者)の役割も大きく変化する可能性がある」と述べ、「クラウドでは基本的にITインフラが全社共通になり、それを預かる情報システム部門は、縦割りではなく横串の発想が必要になるからだ」(同)と、その理由を解説。「来年度はあらためて組織論に関心が集まることになるかもしれない」との認識を示した。

 「クラウドはまさに始まったばかりで、まだまだこれから。クラウドの本格導入に向けて企業が動き始める。当社はこれからも幅広い要望に応え、全力で取り組んでいきたい。当社はマルチベンダー環境に強い構築力があり、安心、安全なデータセンターを保有している。これらを柱としてサービスを提供していきたい」(奥田氏)

 CTCでは「cloudage」と名づけた新たなクラウドビジネス体系を整備。次の5つのカテゴリに分類して多くのソリューションやサービスを提供し、今後予想されるクラウド需要拡大を視野に取り組みをいっそう強化しているという。

  • プライベートクラウド構築ソリューション
  • 仮想化ホスティング
  • SaaS
  • クラウド導入コンサルティング
  • クラウド運用アウトソーシング
cloudage 新たなクラウドビジネス体系「cloudage」

パブリックとプライベートクラウドの違いを知るための視座--IDC 松本氏

 基調講演では「クラウドの潮流〜適材適所から、さらなる発展へ〜」と題し、IDC JapanでITサービス リサーチマネージャーを務める松本聡氏が登壇。クラウド導入を検討している企業向けに、クラウドの種類や最適な選び方を解説した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]