ドリーム・アーツ、多店舗運営特化型コミュニケーションクラウド「Shopらん」を提供開始

ZDNet Japan Staff

2010-11-12 15:48

 ドリーム・アーツは11月12日、多店舗オペレーションに特化したクラウドサービス「Shopらん」の提供を開始すると発表した。

 多店舗を運営する事業者は、より魅力的で収益力、競争力のある店舗網の開発、発展が急務となる。しかし、多くの現場では、情報がFAXや電子メール、グループウェア等でやり取りされ、本部と店舗との間での情報の共有と対話が「洪水状態」となり、多大な損失が発生しているという。今回、ドリーム・アーツが提供するShopらんは、「本部と店舗の情報と対話の洪水を治水」するサービスという。本部、店舗間でのコミュニケーション改善に特化した機能を提供することで、多店舗オペレーションの質とスピードを向上させ、付加価値の高い業務に集中する時間を創出することで店舗力の向上を支援するとしている。

 具体的には、通達機能、本部からの通達に対して店舗で確認や作業が実施されたかを確認して徹底させるための機能、他部署も含めて特定の店舗に対して出された指示の一覧機能、催事や作業日程を一覧できるカレンダー機能、マニュアルや重要書類を保存できる「書庫」機能などを備える。

 同社はこれまで、大企業向けパッケージソフト事業やコンサルティング事業で多店舗運営に関する問題解決のノウハウを蓄積しており、Shopらんでは、そのベストプラクティスをクラウド上で提供するとしている。同社がかかわった案件としては、「日本郵政グループ(約2万4000の郵便局)」、「ファーストリテイリング(約800のユニクロ店舗)」「オートバックスセブン(約500店舗)」「エディオングループ(約1100店舗)」などがあるという。

 Shopらんの中核となる「ShopRunソフトウェアモジュール」は、パートナー企業であるネクスウェイが2008年から販売する「店舗matic」にも提供されている。店舗maticは、イオンフォレスト運営の「ザ・ボディショップ」の全180店舗をはじめ、大手旅行代理店、携帯電話ショップチェーン、イタリア高級ブランドショップ等の各本部と約2000店舗、約8000ユーザーIDで活用された実績があり、ここでの運用ノウハウもShopらんに反映されているという。

 Shopらんの価格は、初期費用無料、月額利用料は1店舗あたり6000円より。なお、ドリーム・アーツは、Shopらんに関する事業の開始を機にクラウドサービス事業に本格参入し、新たなビジネスパートナーの募集も開始する。

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