日本インフォア・グローバル・ソリューションズ(インフォア)は11月18日、ファーストリテイリングが、同社の統合ワークフォース管理ソフトウェア「Infor WFM Workbrain」の勤怠管理システムのモジュールを採用し、2010年9月に国内向けに本番稼動を開始したと発表した。
同製品は、ユニクロなど複数ブランドの店舗と本社を含む国内複数拠点(約1200カ所)の従業員の勤怠を横断的に管理するプラットフォームとして導入されたという。
ファーストリテイリングではこれまで、国産パッケージをカスタマイズした勤怠管理システムやアウトソーシングサービスを事業別に使用していたが、グローバル展開を目指す現状を踏まえ、グローバル対応を前提とした勤怠管理システムの構築を模索していた。従来の勤怠管理システムが持つ機能に加え、グループの従業員が国内外で場所を問わず打刻でき、世界中で勤怠管理を実現できることを目指していたという。
対象となる社員や店舗でのアルバイトを含む従業員は、国内だけでも3万5000人以上となり、その要件を満たす国内、海外のパッケージベンダー、アウトソースベンダーを検討した結果Infor WFM Workbrainが採用されたという。採用の理由として、ファーストリテイリングでは「必要な業務要件を満たした上で、グローバルに対応していること、グローバル流通、小売業での豊富な実績を持っていること」を挙げている。
同勤怠管理システムは、2009年9月に採用が決定され、10月から導入を開始。10カ月で稼働に至ったという。日本インフォアでは、引き続き、ファーストリテイリンググループの各グローバル拠点(中国、香港、フランス、イギリス、アメリカ、台北、マレーシア等)の勤怠管理システムの統合を支援していくとしている。