日本インフォア、「Infor WFM Workbrain」発売--人的資源の管理コスト削減と人件費最適化をサポート

ZDNet Japan Staff

2009-07-24 21:23

 日本インフォア・グローバルソリューションズ(日本インフォア)は7月23日、統合ワークフォース管理ソフトウェア「Infor WFM Workbrain」を発表した。7月27日に提供が開始される。

 Infor WFM Workbrainは、2007年6月に同社が買収したWorkbrainのワークフォース管理ソリューション。「ワークフォース」とは、いわゆる「従業員」「パート」「アルバイト」といった、企業活動における人的資源全般のことを指す。

 同製品は「勤怠管理」「プランニング」「スケジューリング」「休暇管理」「パフォーマンス」の各モジュールから構成され、人的資源の計画、配置、現場でのスケジューリングまでを全社規模で統合的に管理できる点が特徴となる。

Infor WFM Workbrain Infor WFM Workbrainに含まれる機能。これらを統合的に提供できる点が特徴という。

 「スケジューリング」モジュールでは、過去の実績(POSデータなどから取得した売り上げ、来店客数、トランザクション、入荷数など)に基づいた、要員の需要予測を行うことで、自動的に最適な要員配置スケジューリングを実行できる。各要員のスキル管理機能も持ち、時間単位で適切な場所に適切な人物を配置することで、人件費の節減をサポートする。同社によれば、このモジュールによる要員配置の自動化および最適化により、ワークフォース管理に要する時間を最大60%、人件費を最大6%削減することが可能としている。

 また、「勤怠管理」モジュールでは、勤怠実績の管理に加え、従業員各自がウェブから利用する、セルフサービスでの休暇申請やシフト交換に対応。管理者向けのワークフロー機能と組み合わせて利用することで、企業全体でのコスト削減、生産性向上、コンプライアンス確保をサポートするという。

 システム上の特徴としては、「多言語、マルチカンパニー対応」「J2EEアーキテクチャによる高いスケーラビリティ」「インターフェースモジュールでの容易なシステム連携」を挙げる。既存の人事システム、給与システムなどとの連携に加え、管理者へのメールアラートなどを可能にする各種のインターフェースを用意している。

 日本インフォア、執行役員エンタープライズソリューション・ビジネスコンサルティング本部本部長の植木貴三氏は、「勤怠管理や配置計画といった機能を個別に提供する製品は、これまで日本にもあったが、これらを統合して提供できるソリューションは初」とし、機能の統合により「単なる給与支払を行うためのシステムではなく、勤怠のデータをもとにした分析から、ワークフォースの働き方が適切かどうかを診断し、顧客満足度、顧客単価を上げつつ、継続的な人件費の最適化を実現するためのツールとなっている」と製品のメリットを説明した。

年間一覧レポート 勤怠管理モジュールには、従業員の勤怠実績を月次だけでなく年次で一覧できるレポート機能なども含まれる。

 Infor WFM Workbrainは、海外において「Best Buy」や「TARGET」といった小売業、量販店などを中心として大規模な導入実績がある。日本においては、小売業、サービス業など、総経費に占める人件費の割合が高い業種での導入効果が高いとされる「スケジューリング」「勤怠管理」の両モジュールの販売に特に注力するという。

 Infor WFM Workbrainのライセンス価格は、管理する従業員数により異なる。参考価格は、モジュール当たり1000人規模で約2000万円より。

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