富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)は、クラウドによる「スマートフォン向けセキュリティ管理サービス」を2011年4月より提供すると発表した。
同サービスは、企業で導入しているスマートフォンのセキュリティ対策を、クラウド上の管理サーバを通じて一元管理するもの。AndroidやWindows Mobileに対応するほか、随時iOS(iPhone、iPad)にも対応していく予定という。合わせて、Windows 7がインストールされたモバイル端末のセキュリティ管理もサポートするため、企業で使われるさまざまなエンドポイント端末の一元管理が可能になるとしている。機能としては、リモートからの端末初期化、端末ロック、カメラ、無線LAN、Bluetoothといった個々のデバイスの無効化、発信先制限などを提供する。
スマートフォンやタブレットなどの新たなエンドポイント端末が普及し、企業においてもこれらの端末を業務で利用するケースが増えてきている。富士通BSCでは、このクラウドサービスの利用によって、社員が使う端末機器のセキュリティ設定を一元管理でき、セットアップ作業の負荷を削減できるほか、短期間、低コストでの運用が可能になるとしている。また、ユーザーの依頼により、運用代行サービスも提供する予定。
スマートフォン向けセキュリティ管理サービスの利用価格は、初期費用が無料。月額費用が1端末あたり315円より。同社では、販売開始後3年間で6万ライセンスの販売を目指す。