NECは1月17日、スイスの大手通信事業者であるSwisscom AG(Swisscom)と共に、オランダを拠点とするグローバルホテルチェーン「citizenM Hotel Group」に対して、クラウドによるコミュニケーションサービスを提供したことを発表した。
同サービスは、NECのユニファイドコミュニケーションシステム「UNIVERGE Sphericall」と、Swisscomのグループ会社であるSwisscom Hospitality Serviceが提供するプロパティマネジメントシステム(PMS)とを連携し、ホテル向けのフルマネージドサービスとして提供するものだという。
同サービスでは、NECの欧州における企業向けネットワーク事業の拠点であるNEC Unified Solutionsが、IP電話の機能をSaaSとして提供する。また、Swisscom Hospitality Serviceは、これらの機能と同社の提供するPMSや通話課金システムを連動し、citizenM Hotel Groupが英国グラスゴーに新設したホテルに対してクラウドサービスとして導入を行った。あわせて、データセンターからホテルまでの通信回線も提供しているという。
同サービスのIP電話システムは、NECグループのデータセンターにUNIVERGE Sphericallを設置、運用するため、ホテルはIP電話機を導入するだけで、館内の音声ネットワークを整備することが可能だという。これにより、IT投資や機器設置のスペース、および運用コストの削減に貢献できるとしている。また、標準的なウェブインターフェースを提供しており、PMSや課金システム等の他のアプリケーションと容易に連携できるという。