従業員の一挙手一投足を監視するということと、従業員がインターネットで時間を浪費しないよう管理するということの違いは紙一重である。そして誰もが知っているように、インターネット上にはFacebookやTwitter、チャット、オンラインショッピング、スポーツの試合経過など、時間の浪費につながるさまざまなものが溢れている。では、従業員の行動をどのようにして管理すればよいのだろうか?また、どこまで統制すればよいのだろうか?さらに、FacebookやTwitterといったものを活用してPRやマーケティングを行っているのであれば、話はいっそう複雑になる。こういったものを活用して、お金をかけずに宣伝活動を行おうとする会社や業務が増加するとともに、今までとは違ったレベルの統制が必要となる状況も増えてくるわけである。
そこで本記事では、こういった管理/統制を行うためのツールや、導入すべきポリシー、従業員の反発を引き起こさないようにするための方法に関するヒントを紹介している。
#1:PacketFenceを使用する
PacketFenceは、ネットワークアクセス管理ツールのうちで最もパワフルなものの1つである。これはオープンソースのツールであり、Red Hat Enterprise Linux、あるいはCentOSで利用することができ、インストールや運用も簡単にできるようになっている。なお、UbuntuやDebianで利用することも可能であるものの、そのインストールは簡単とは言い難い。このツールを用いることで、どのユーザーがどこにアクセスできるのかや、いつアクセスできるのか、どのくらいの時間アクセスできるのかを管理できるようになる。また、好ましくないユーザーやデバイスによる自社ネットワークへのアクセスを防止したいという場合にも利用することができる。自社のネットワークをきっちりと統制しておきたいというのであれば、まずこのツールを試してみるべきだろう。
#2:OpenDNSを使用する
OpenDNSは、ウェブベースで提供される、業界トップレベルのウェブコンテンツ/セキュリティ/DNSツールである。OpenDNSには、コンテンツのフィルタリング機能や、フィッシング防止機能、ブロックページのバイパス機能(Enterprise版のみ)、マルウェアに対する保護機能(Enterprise版のみ)、管理の委譲機能(Enterprise版のみ)など、さまざまな機能が搭載されている。また、詳細なレポートを毎日作成する機能に加えて、ログや統計のアーカイブ機能も搭載されている。さらに、コンテンツのフィルタリング対象は、50以上のカテゴリから選択することができ、プロキシを使用したフィルタのバイパスを行えないようにすることもできる。なお、OpenDNSは無償版からEnterprise版まで複数の種類が用意されている。それらの価格についてはOpenDNSのサイトを参照してほしい。